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29th
「写真」とか「文章」というのは、「何者かになるはずで、なれなかった人たち」の最後の受け皿になりやすい趣味だ。
いくらなんでも、僕の年齢になって、「プロ野球選手になって、カープを優勝させる」とか、「政治家に転身して、首相になる」なんていうのは、妄想でしかない、それは理解できる。
ところが、写真とか文章というのは、「プロとアマチュアの違いが、(素人には)わかりにくい」だけに、「いまからでもできるかも!」と思いこみがちなのだ。
僕にも、「夏目漱石がデビューしたのは、30代後半だった」などという特例に希望を見いだしていた時期がありました。
ところが、その気になって少し勉強をはじめてみると、その世界の奥深さに愕然とすることになる。
作家の文章をプロ野球の1軍とするならば、ブログの文章は2軍だ。
(本当は四国アイランドリーグくらいなのだろうけど、わかりやすいように今回はこれで話そう)
もちろん、2軍ですぐに頭角を現し、1軍で大活躍する選手もわずかだが存在する。
だが、大部分の「2軍のエースや4番」たちは、1軍に行けば敗戦処理でも打たれ、代打に出れば振り遅れて三振だ。
そのくらいのレベルの違いがある。
裾野が広くて、みんなができそうだと思い込んでいるというのは、裏を返せば、チャレンジャーが多いということ。
そして、狭き門のわりには、そんなに儲かるものでもない。